grand7 fish book in Palau

パラオで見られる魚のことを書いています

モンツキカエルウオ モテオ

パラオの外洋、浅場のマクロのお供のひとつ。
カエルウオの仲間たち。


中でも、コミカルな表情から絶大な人気を誇る
モンツキカエルウオ


パラオでは、全身丸出しでニョローンとしている様子も割合に見られます。


オスが、産気づいたメスに

「自分の巣穴で産み付けないかい?」

というアピールをする際には、普段は白地の体色を黒っぽくしながら
求愛ダンスを繰り広げます。



メスはオスに導かれ、巣穴を確認。
気に入ったら、その巣穴の内壁に卵を産み付けます。


メスは産み付け終わったら、さようならです。
次の産卵に向けてご飯をいっぱい食べますよ。


一方オスは、産み付けられた卵に放精して、孵化まで卵を守り育てます。




まだ新しい卵を守るオス。
写真の右側に見える、巣穴の内壁に産み付けられた粒々が、卵です。



卵のアップ。まだ目玉もしっかり出来ておらず新しい卵だと分かりますね。







これは、その10日ほど前の同じ巣穴。

卵の感じが違うのが分かりますか?
キラキラして見えます。


孵化寸前の卵です。
もう、目玉もしっかりしています!!

産み付けから約一週間ほどで孵化します。



実は。この数日後には、すでに目玉が出来始めた卵が同じ場所にありまして。



10日前:孵化寸前の卵 奥にも、更にまだ新しい卵が産み付けてある。
5日前:同じ場所に、目玉が出来始めた卵あり。奥には孵化寸前の卵が。
今日:同じ場所に、まだ目玉が出来ていない新しい卵あり。


と、まぁ、次から次へと、孵化したら次の卵が産み付けられているという感じ。

しかも

数日の時間差をつけた卵が、巣穴の手前と奥にそれぞれ産み付けられています。
これは、別々の母親の卵ということで、

更に、卵を保育中に求愛に成功し、別のメスが巣穴に卵を産み付けているという


まさに


次から次へ


メスというメスの卵を、育てまくっているという
スーパーモテオ、スーパー育メン。


今、ノリにノリまくってブイブイいわしちゃっているオスなのです。



巣穴が空くことなくひっきりなしなので
おそらく同じオスだと思われます。


やるねぇ。




とみうわけで。

育メンモンちゃんと卵を撮りたい方。
撮りやすい場所、ありますよ。

リクエストくださいね。




サンセット後なので難しいけれど
孵化まで見届けたいものですねぇ。