grand7 fish book in Palau

パラオで見られる魚のことを書いています

サメの神秘 繁殖能力

面白い記事を目にしました。
サメの繁殖についての記事です。





以下、ナショナルジオグラフィックの記事より、
引用、要約しています。




オーストラリアの水族館で飼育されていた、
何年間もオスとの接触がなかったトラフザメから
3匹の子サメが誕生したというのです!!


水族館で飼育されている20歳ほどのトラフザメ、レオニーは、
父親がいないにもかかわらず41個の卵を産み、
そのうち3個から元気な子サメが孵化した、とのこと。


子サメはすべてメスで、それぞれクレオ、CC、ジェミニと呼ばれている。



この“処女懐胎”は単為生殖という非常に珍しい現象だが、
水族館や野生のサメではまれに確認されている。

また、ヘビから無脊椎動物まで、
他のグループの動物も行うことがあるそうです。



サメに詳しい米フロリダ自然史博物館のジョージ・バージェス氏によれば、
単為生殖はさまざまなサメで確認され、とくに水族館でよく起こる現象とのこと。



調べてみると、水族館で飼育されていた
シュモクザメなどでも、同じような例があったと報告がありました。




かつて科学者たちは、メスが以前に交尾した際にためた精子を使い
受精したと考えていました。

サメのメスには数年間精子をためられるものがいるのです。



しかし、オスとまったく接触のないサメから子供が誕生する事例が複数確認され、
この説は覆されました。メスはオスと交尾せずに繁殖していたのです。



「まわりにオスがまったくいない水族館のように、
進化の瀬戸際に追い込まれたときに起こる現象だと考えられます」
とバージェス氏は言います。




生き延びる術を見つけられることにある一方、
2匹の親のDNAが混じることによる遺伝子の多様性が失われます。

その結果、生まれてくる子サメがそろって感染症への耐性が低かったり、
困難な環境に適応できにくくなったりする可能性があると考えられています。






精子を何年もためておける??
オスとの接触がなくても、出産できる??


いやぁーーー


サメ、いざとなると、
ものすごい繁殖機能を発揮するものなんですね!



水族館などでの特殊な環境だけでなく

ひょっとしたら、野生のサメでも、同種のオスメスが出会えないような
個体数が少ない種ではこういうことがあり得るのかもしれません。


想像を超えます。




まだまだ、もっとすごい能力を秘めているのかもしれません。
こういうところも、ますます私たちを惹きつけるているに違いありません。