grand7 fish book in Palau

パラオで見られる魚のことを書いています

トラフザメの補食

ブルーコーナーのお隣の、デクスターウォールで
のんびりダイブをしていたら


砂だまりに、トラフザメがいました。

小さめの個体は割合に見かけますが、この個体はいい大きさで
頭から尾まで、2m以上。
ここまで大きいと迫力があります。



普段は、砂地で休んでいて、あまり動かない大人しいサメです。


調べてみると、日中は不活発で海底で休息しており、
偶に胸鰭で体を持ち上げ、口を流れに向けて呼吸を行う。
強い流れが得られるため、岩の間の水路が休息場所として好まれる、とのこと。




そんな日中大人しいはずのトラフザメ。

急に、スイッチが入ったように動き出し
私のすぐ目の前を通ったかと思ったら・・・


サンゴと、もさもさの部分に頭を突っ込み
縦位置で、激しく尾を、ブォンブォン言わせながら捕食開始!!

猛獣を感じさせる、獰猛な動き・・・。


分かりますか?
お腹が見えています。普通は、なかなかお腹、見れませんよ(笑)


あまりの獰猛さ、突然さ、
そして、近さに、さすがにビビりました


トラフザメが動き出してから、じーっと動かず様子を見ていましたが
あまりに近かったので、すぐ上にいた安全停止中のNaoちゃんは
「Nozomiさん、襲われてる!?」と心配したそうです(笑)



夜間や餌があるときは活発になるようです。





彼らの食事についても調べてみました。


餌は主に貝類、甲殻類、小さな硬骨魚などで、おそらくウミヘビも食べる。
体が細く柔らかいため、狭い穴や裂け目にも入り込み、
口腔の分厚い筋肉によって獲物を吸い出すことができる。


吸い出す・・・
すごい能力ですね。






トラフザメは、肉、鰭、肝油などを目的とした漁業の対象となっており、
生息数が減少している可能性が高いため、IUCNは危急種としているそうです。


国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストにおける 危急種(ききゅうしゅ)とは、
絶滅の危険性が高いと判断された種のことを指します。
例) カバ、インドサイ、チーター、ジュゴンオオワシホッキョクグマ等。


IUCNでは、「野生絶滅の高い危険性」がある種を危急種と定義しており、
危急種は、環境の悪化などちょっとした状況の変化によって、
容易に絶滅危惧種にカテゴライズされる恐れがあるそうです。





パラオでは、レギュラーメンバー、とまではいきませんが
砂地のあるポイントでは割と会うことができます。

昼間の捕食シーンはレアかもしれませんが。

体に対して、ものすごーーっく小さな目と
えらを動かして呼吸している様子
きれいな体の形や模様


じっくり観察することができます。




ぜひ、会えるといいですね♪