grand7 fish book in Palau

パラオで見られる魚のことを書いています

ニシキテグリ 出会いそして産卵の話

毎日繰り広げられる、命の営み。

その中でも特に人気なのが、
サンセットダイブで見られるニシキテグリの放精放卵


人気があって、私自身も大好きなニシキテグリについて。
熱く語る、全3回。

特集を組んでみました。


第1回 出会い、そして産卵の話
第2回 卵、その後の話
第3回 卵の孵化、成長の話



まずは、第1回 出会い、そして産卵の話

桟橋下のニシキテグリは、割合に昼間でもチョロチョロしているのですが
日没前になると活発になり、サンゴの奥から出て姿をよく見せるようになります。

夕方に、産卵したいメスと、やる気のあるオスが集まる人気スポットが。
そこで、観察していると・・・


オス同士の喧嘩
メスにフラれるオス、
いい感じになるのに、煮え切らない二人・・・
無事にオスの気持ちがかなって、ラブラブなひととき、そして放精放卵。

など

人間模様ならぬ、テグリ模様を観察することが出来ますよ!




まずは、オスがメスにナンパするところから始まります


オス同士が喧嘩するときは、ヒレ全開で、激しく追い回します。
メスにアプローチするときは、嫌がられないように、やさしくアプローチします。

メスのご機嫌をうかがって、空気を読みながら
距離感をはかり、近づいていくという感じ(´艸`*)

メスに嫌われてしまったらおしまいなので、そこは完全にメスが主導権のようです。


オス:ねぇねぇ、そこの彼女~(←表現が古い)

(写真:Kumabeさん)

オス:俺とカップルになってみない??
メス:えーどうしようかなー

(写真:Kumabeさん)

そして、二人の距離は徐々に縮まり
メスもまんざらではない様子。

ちょっと、いいかも♡

きゅん。(写真:Kumabeさん)


そして、いい感じになったらピッタリ身を寄せ合い浮上
この数秒後、メスが放卵、オスがそこへ放精します。

写真を見てお気付きの通り、メスがオスのヒレの上に乗るようにして浮上します。


受精しない卵は、当たり前ですが孵化しません。
オスは、受精させられなければ子孫を残せません。

残念ながら、受精失敗しているシーンも見かけます。


メスの産んだ卵を、こぼさぬよう、しっかり受精できるように
ヒレで押さえ込んでいるようにも見えます。


メスの産卵のタイミングに合わせて、いかにうまく受精させられるか・・・
オスの腕が試されるわけですね!!
上手いオスは子孫を残せる!!

表現が・・・(*ノωノ)


いや、でも、そうなのです。


まず、ナンパが上手。(彼女の空気を読んで、気に入られるのが得意。)
そして・・・上手い。

子孫を残すための条件です(笑)



ニシキテグリ模様、放精放卵など観察希望の方はいつでもリクエストして下さいね。

水温が一定なので、基本的には毎晩観察可能です。
(放精放卵の個体数にはもちろん変動はあります)

桟橋下なので、お一人様から催行可能です♪

いつでもお待ちしております(^^)/
ご一緒いたしましょう!!



さてさて。
次回は、産卵、その後について書きますね。