grand7 fish book in Palau

パラオで見られる魚のことを書いています

ニシキテグリ 卵 その後の話

ニシキテグリの話の続き。

第2回 卵、その後の話

カップリング成功、放精放卵。
その後のお話を続けます。


放精放卵直前の写真を見ていたら・・・
あら、メスのお腹から卵が出ています。



拡大。

この、透明の粒々が卵です。


この後が速い!!
目にもとまらぬ速さで放精放卵が行われます。

まさに、一瞬の出来事。


放精放卵後、よーく見ると、肉眼でも卵を確認することが出来ます。
とても小さいのですが、頑張れば見れますので確認してみましょう!!


7,8粒のかたまりは見やすいですね。
周りには1粒ずつにバラけた卵もあります。



私のじゃがりこサイズの小指と比べてもこの小ささ。

さらに、浮遊物もたくさんなので
1粒ずつにバラけた卵と、ゴミとの区別はつきにくいですね・・・(´・ω・`)



1粒ずつにバラけた卵は受精成功と思われます。
そして、流れに乗って浮遊します。

何粒かまとまっているものは、ゆっくり沈んでしまいます。
沈んだものは孵化しません。


こちらは、オスがあまりにも下手過ぎて、ほぼ受精全滅!!
残念すぎる卵の塊。

ものすごい急降下で沈んでいきました(笑)

やはり、オスは上手くないとダメなのです!!

キッパリ(''◇'')ゞ



調べてみたら、無事に受精した卵は
浮遊した後、約14時間ほどで孵化するのだそうです。


え??たった14時間??


と、いうことは、夜7時前に産卵されたものが
次の日の朝、出航の頃には孵化し始めているということ?

早ーい!!
不思議ー!!

同じく、中層で放精放卵、分離浮性卵の魚
バラフエダイやイレズミフエダイなども、16時間~と、
1日もかからないのだそうですよ。

確かに、
考えてみれば卵のまま長時間浮遊しているメリットはないですものね。

なるほど。



さてさて。
もう1回、ニシキテグリのお話は続きます。