grand7 fish book in Palau

パラオで見られる魚のことを書いています

タイマイの交尾

ある日の早朝。
1本目終了し、朝ご飯休憩をしようと移動していたら、イルカの群れ♪
かわいいーーー[#IMAGE|S53#]
スタッフもゲストも大喜び。
イルカウォッチングを終えてまたボートを走らせていたら・・・
何かが浮いている・・・
ん??イルカ??
弱ってるの??
違う、カメだ!
死んでるの?
バシャッバシャッ!!
水面をたたくようにもがくカメ。
生きてる!
でも、苦しそう!!大丈夫??
近づいてみたら、なんと!
交尾中のタイマイでした!!
右上が、オス。左下が、メス。
オスがメスの首にかみつくようにしてガッチリつかまえています。
もちろん、息継ぎしないと死んじゃいますから。
オスは、自分が上なので割と自由に息継ぎ出来ているようですが
メスはガッチリおさえられて自由が利かない。
下になっているので息継ぎが出来ず苦しい様子。
たまらず、バシャン、バシャン、ヒレで水面をたたきます。
やっとのことで口を水面から出して息継ぎ。
息継ぎもつかの間、くっついたまま水中へ入っていく2匹。
しばらくすると、またそのままの体制で水面へ浮上して来る2匹。
いつもより、空気の消費が激しいらしく息継ぎもたくさん必要なようです。
浮上してくると、すぐにオスが息継ぎをするのに、メスは上手く息継ぎ出来ていない。
もーーー 
全然紳士的じゃないーーーー
優しくないーーー(>_<)
もう、見ているだけで苦しい・・・。
調べてみると、交尾時間は10時間以上に及ぶこともあるのだとか。
長っ!!あの状態で10時間・・・おそろしい・・・(゚Д゚;)
1回の産卵で生まれた子ガメには、複数の父親がいることも
DNA研究によって明らかにされているのだそうです。
母ガメ、大変!!
なんだか泣けてくるよ。
頑張ってね。
絶滅危惧種指定のウミガメ、タイマイ
パラオではたくさん見ることが出来ます。
産卵もしています。
これからも、種が存続されますように。
頑張れ、お母さん。