grand7 fish book in Palau

パラオで見られる魚のことを書いています

サメの繁殖期!

最近、ブルーコーナーははじめ
グレイリーフシャークの数がエライことになっています。
視界に入るだけでも、カウントしてみたら50匹以上。
ドロップオフしたの深場にも、沖にも、右にも左にも、もっともっといるので
まぁ、全部で何匹とか、まったく想像もつきません。
サメの繁殖期、まっただ中です。
クラスパーという交接器をもつオスが非常に多く見られます。
普段オスはレアで、あまり多く見られません。
複数のオスが、妊娠する可能性のあるメスを狙って追い回します。
追いかけっこ、サメ列車。
そして、傷だらけのメスも多く目につくようになってきました。
オスはメスに噛みついてつかまえて交接するのです。
噛みつき後が、くっきり。
ヒレがちぎれてしまっていたり
ヒレの根元がえぐれて痛々しかったり・・・
胸鰭の付け根辺りが、噛みついてつかまえるのには
都合がいいのかもしれませんが・・・えぐい(/_;)
サメのメスの回復力はとても優れており
傷も、数か月もすればほぼ治ってしまいます。
ちぎれたヒレは、完全には治りませんが・・・。
魚は、痛覚がなく痛みは感じないそうなのですが
それでも、交接時の噛みつきなどに耐えられず命を落とすメスもいるそうです。
普段見慣れているグレイリーフシャークでさえ、
本気でオスがメスを追い回している様子を見ると怖いです。
普通じゃないです。
普段大人しい、トラフザメ。
このサメも、やはり交接時にはオスが、メスをガブッとつかまえます。
以前撮影した写真があったので載せてみます。

 
 
 

メスはちょっと嫌そうに振り払おうとしていましたが

オスは逃がすまいと、必死です。
噛みつかれたら、そりゃ嫌ですわ。
 
前回、タイマイの交尾についても書きましたが
いづれにせよ、命がけ。
ツノダシにせよ、イレズミフエダイにせよ、何にせよ
危険を伴う、命をつなぐ瞬間。
新しい命をつくるということは
そういうこと。
とても大変なことなんです。
しみじみ。
求愛だけでもこわかったから、かなりこわいと思うけど、
いつかグレイリーフシャークの交接現場も、見てみたいかな・・・。