grand7 fish book in Palau

パラオで見られる魚のことを書いています

アオウミガメのオス

先日、アオウミガメのオスに会いました。

実を言うと、パラオに来て5年
初めての出会いでした。

ずーーーーーっと、アオウミガメのオスに会ってみたい。
と、思っていた私は、ものすごく興奮して、ものすごく嬉しく


思わず


水中で、「おぉぉぉぉーーーーー」と叫んでしまったのでした。






パラオでは、絶滅危惧種指定の、タイマイにも、アオウミガメにも
たくさん会うことができます。

タイマイのオスは割とよく出会います。
アオウミガメでも、メスは何度見たか分からないほどたくさん会っています。

しかし

アオウミガメのオスはなかなか会えるものではありません。


このアオウミガメは、ショートドロップオフで出会いました。
ものすごく大きく、頭から尾まで、3m弱!!

ただならぬ雰囲気ムンムンなカメでした。

大きすぎて、はじめはカメと認識しなかったほど!
大きすぎて、コワいくらいでした。モンスター・・・。




調べてみると


幼カメの性別は、卵が成長する巣の中の温度によって決まり、
温度が高いとメスが生まれる確率が高くなるとのこと。


つまり


気温の上昇で、ウミガメの個体群の性別の比率を狂わせてしまう可能性が。



カメは、卵のオスとメスの比率が大体均等になる気温の時期に合わせて
産卵するよう進化して きたと言われています。


その比率が崩れてしまうと、どちらか片方の性が足りなくなり、個体群が激減してしまいます。




パラオで会えるアオウミガメは、パラオで繁殖しているかどうかは定かではありませんが
気温、水温が高めの地域ではオスはやはり少ないのかもしれない、ということになります。




確かに、パラオに関していえば、
オスメスの比率は、オスのほうが圧倒的に少ないのは明らかです。


出会えて、よかった。
感無量です。





さらに調べてみると



幼カメは、20年ほどかけて成体になり
ウミガメの寿命は、アカウミガメで70~80年、タイマイで30~50年ぐらいだそうです。


成長に思ったより期間がかかるんですね!!
そこまで成長出来るということは、厳しい海の世界ではものすごいことです!

成人まで20歳。寿命80年。
あら、なんだか、私たち、人と同じような感覚ですね(^^)




運が良ければ、アオウミガメのオス、会えるかもしれません。
尾がドドーン、と、大きいのが特徴です。

生殖器を備えた大きな尾は、オスのシンボル。




大きいけれど、とても美しく、神々しいような
そんなオスのアオウミガメでした。



また、出会えること祈って。
またね。