grand7 fish book in Palau

パラオで見られる魚のことを書いています

赤ちゃんマンタTrema

マンタのお話です。


パラオのマンタは10月から2月の間に生まれてくることが多いため
この乾季の時期に、チビマンタに会えるチャンスが多いと思われます。




この子は2月28日の早朝に初めて出会った、チビマンタ。




とても可愛くて、一人でいた私のそばにフラフラやってきて
一緒に泳いでくれた、好奇心旺盛な男の子です。


今まで私が出会ったマンタの中で一番小さく、1mあるかないか、というほど。
とても小さくて、ゆっくりパタパタ泳ぐ姿も非常に愛らしかったです。





マンタは、卵胎生
胎内で孵化し、約1年お母さんのお腹の中で守られ育てられます。


生まれたてのマンタの幅は約1m。

生まれたての時は、まだヒレが伸び切らず、しわがあります。
折りたたまれた状態でお腹の中にいるのでしょうね。
徐々にそのしわは消えていきます。

1年で急激に成長し、それ以後は成長スピードは緩やかになるとのこと。



大きなマンタも優雅で大好きだけど、チビチビマンタは本当にカワイイ!!
癒されます(*´ω`*)






両手を広げて、チビマンタの方を向いて泳いだら
このチビマンタ君も私にお腹を向けてくれたのです。

しばらく、向かい合ったまま、並走。
きっと、おかしな一人と一枚( *´艸`)


偶然なのかもしれませんが、マネしているみたいで可愛かった!!
ものすごく、嬉しかったのでした。




この子のお腹の模様を調べてると、Palau Manta Databaseにない様子。
マンタの研究者Mandyさんに問い合わせたところ、新しい個体とのこと。

これまた嬉しい。



名前を付けてほしいと頼まれたのですが、なかなか思いつかず。

お腹の下の方に、点が2個。


Trema(ドイツ語表記にある点々)のようなので、トレマと名付けました。



この日以来、まだ再会出来ていません。
無事に育ってほしいな。


いつか、必ずまた会えることを祈っています!!