grand7 fish book in Palau

パラオで見られる魚のことを書いています

サンゴの卵

ある日、ブルーコーナー周辺でShigeが
「サンゴの卵がいっぱい!!生臭い!!」と。

休憩中にも、水面よーく見ると小さな粒々がたくさん漂っています。




おーーーー。

思わず、じーーーっと観察。
実は、恥ずかしながらちゃんと見たことがなかった私。


コップにすくって写真撮りました。
(すみません。ゴミも一緒に写っています。)

一粒一粒とっても小さい。ピンク色が、濃いのと薄いのと。
なんだかカワイイ・・・。



成熟すると、濃いピンク色になるのだそうです。
残念ながら、白っぽいのは未成熟のようです。






サンゴの産卵の前、ケミカルシグナルと呼ばれる白っぽいものが分泌されます。
これは、サンゴから分泌される性フェロモンです。


その後、バンドルと呼ばれるカプセルが作られ、水中から水面へ放出されます。
このバンドルの中には、卵と精子が入っています。


水面に辿り着いたバンドルが割れると、卵と精子が飛び出ていきます。
別のバンドルから出た卵と精子が出会って受精するのだそうです。




受精卵は、翌日頃にはプラヌラ幼生となり浮遊し
数日後、着生するとサンゴの赤ちゃん(ポリプ)になります。

それからポリプの数を増やしつつ、成長していくのです。




意識してみると、赤ちゃんサンゴは容易に観察できます。


例えば。


ゲロンアウトサイドは、4,5年前の大きな台風時にサンゴ礁が大ダメージを受けて
コンクリートのような、無機質な景色になってしまったのですが



一昨年潜った際、岩肌に、星形のような、お花のような、
小さなものがたくさん、くっついているのを見ました。

これが、なかなか可愛いのです。





サンゴは、成長するのに年月がかかる生き物です。
数年はもちろん、数十年単位で元通りになることは難しいのです。


パラオは、多種多様なサンゴが成長するのに適した環境にあるという話も聞きます。
もしかしたら、意外にも早く復活してくれるのかもしれません。

サンゴが素晴らしいゲロンがまた復活することを祈っています。







意外と知らない、サンゴのお話し。

勉強して、観察しに行きましょう♪