grand7 fish book in Palau

パラオで見られる魚のことを書いています

美しい 白化イソギンチャク

2017年10月に、21,22号の台風が通過した後
海の中で、色々な変化が起こっていました。



そのうちの一つ、白化したセンジュイソギンチャクが増えたこと。



これは、台風が直接の原因ではなく
その前に、水温が高い時期が続いていたことなども関係していると思いますが

確実に、台風後に白化しているセンジュイソギンチャクが増えたと思います。





イソギンチャクの体内には、褐虫藻と呼ばれる藻の仲間が棲んでいます。
その褐虫藻は、光合成して作り出した栄養を、イソンギンチャクに分け与えています。



褐虫藻は、イソギンチャクの体内にいることで身を守ることができるため
お互いに利益のある、Win Winの関係。




褐虫藻が、イソギンチャクからいなくなってしまうと、色が白くなります。




褐虫藻から栄養がもらえなくなると困りますが、

イソギンチャク自身も、触手を伸ばして、プランクトンを捕食しているので
すぐには、イソギンチャクが死んでしまうことはないようです。






とはいえ、褐虫藻がいてくれたほうがより安泰にイソギンチャクが過ごせているというわけですね。

褐虫藻が再び入ってくれれば、また通常の色に戻ります。



台風が去って1か月ほど。
白化していたイソギンチャクが、まだらに元の色に戻り始めているのを見かけるようになりました。


よかったよかった。







白化自体は、喜ばしいことではないのですが
フォトジェニックでとても美しいのも事実。


こちらは、ニュードロップオフのお気に入りの色の子。

先のほうだけ、青緑色が残っています。


イソギンチャクの裏も、青色が美しいので
壺状に丸まったら、きれいなんだろうな、と思っていたのですが








ある日、丸まっていました(^_-)-☆








まるで、芸術品のよう。









色味は、先のほうだけ蛍光黄色のタイプ、蛍光ピンクのタイプ、蛍光青のタイプなどがあります。



期間限定の美しさ。

いかがでしょうか?