ハゼとエビの共生 相性良し?悪し?
砂地に棲むハゼの仲間には、
テッポウエビと共生するタイプが多くいます。
▲ギンガハゼとテッポウエビ
エビは、穴掘り役
体の割に大きなはさみを駆使しして
せっせと砂や小石をブルドーザーのごとく
穴の外へ掘り出し穴を大きくします。
ハゼは、見張り役
視力の弱いエビに代わって、危険を察知するとヒレを振り
エビに穴へ引っ込むよううながしていると言われています。
共生。お互いに利益のある同棲生活のようなものですね。
ハゼがエビを選んでいると聞いたことがあります。
ちっこいハゼが、大きめのエビを何匹も従えているのを見ると
こいつ、なかなかやるな。
と、こっそり思っています。
ハゼとエビの性格とか、相性を観察するのもまた面白いのです
危機意識の低いハゼ × ビビりのエビ
= ハゼは写真撮り放題 しかし 家は小さい
危機意識の低いハゼ × 出たがりのエビ
= 写真撮り放題 & 家がやたら豪邸
ビビりなハゼ × ビビりなエビ
= 誰も出てこない。つまんない。
巣穴でどんな風にビビっているんだろう。
ビビりなハゼ × 出たがり肝の据わっているエビ
= エビに押し出されてハゼが出てきちゃう。
ハゼのやめてーって表情が笑える。
泥地では泥が舞いまくり、湯けむり状態ロマンチック。
そういえば。
以前、ビビりなハゼ × 出たがりなエビ
の決定版を見たことがありました。
やたら 立派な 玄関ですね
エビよ。きみ、どこまで行くんだ・・・
ハゼの放任っぷり
エビの肝据わってる通り越して、無鉄砲っぷり
(てっぽうえびだけに♡)
いやいやいやいや。君たち、相性悪すぎ!!
と、思わず爆笑して突っ込んでしまいました。
そんな目線で見てみると
なかなか面白い、エビとハゼの共生観察。
へんてこ共生パートナーを見つけてみるのも
面白いものです( *´艸`)
ギンガハゼ
ギンガハゼ
パラオでは、内湾の浅い砂地や、
外洋のポイント中では、ドロップオフではない
穏やかな砂地で会うことが出来ます。
ギンガハゼは、通常白黒タイプのもので
黄色いタイプは、その昔コガネハゼと呼ばれていたそうです。
同種のカラーバリエーションということが分かり
黄色タイプも、ギンガハゼ(黄化個体)と呼ばれています。
パラオでは、黄化タイプがやたら多いです。
特に内湾のポイントの水深5mほどにいっぱい!
黄化タイプのペア。
鮮やかな黄色は白い砂地で目をひき、人気があります(*^^*)
こちらは白黒タイプ。
白黒タイプは、威嚇時にあご下のオレンジが目立ちます。
よく見ると、腹びれの細かいブルーのドットがオシャレ。
個人的には、白黒タイプも好きですねぇ。
ギンガハゼに限ったことではないのですが
ペアでいるハゼを観察していると
片方のお腹が、ポッコリ膨らんでいたりします。
お腹に卵に持つメスです。
お腹が膨れていない状態では、
正直、どちらがオスかメスか分からないのですが
ペアになっていて、お腹が膨れていると分かりやすいです。
そんなペアに、そろーっと近づいてみると
一匹は、大きく口を開けて威嚇してきます。
もう一匹は、先にビビって引っ込みます。
威嚇するのはいつも、メス。
びびって引っ込むのは、オス。
お母ちゃん、強。こわ。
お父ちゃん、もっとしっかりせんかーーい!(笑)
こんな目線で観察してみるのも、なかなか面白いものです(*^^*)
もちろん、ハゼによっても性格があるようで
個体差や相性を観察しながら想像するのも楽しかったりします。
(はたから見たら、ちょっと変な人に見えるかもしれませんが)
勿論、ちびっこも可愛いです( *´艸`)
目が緑♪
浅い砂地でじっくり着底して撮影ができます。
是非、素敵なお気に入りを撮影していってくださいね。
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パラオ チンアナゴのこと
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こちら、パラオのウーロンチャネルでよく見かける、サメ幼稚園。
台湾経由のパラオ
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